まずはアクセスありがとうございます。
このページに足を運ばれているということは、まず『胆大心小』をお手にとっていただけたものと、
そしてこの意味深な漫画に興味をもっていただけたものと思われます。 堅苦しいのは苦手なので挨拶はこのくらいで。

このページは当サークル冬まっただなかの『胆大心小』の解説ページとなっております。
お暇があれば熟読したうえでお読みください。

本のノンブル通りの頁数とともに解説していきます。
微妙にスペースの空いた所はドラッグすると本当は自分では言いたくない考察してもらいたい部分がちょっと浮かび上がります。


そもそもで今回の話で解説ページを作ろうと思った理由として、
とてもじゃないですが馴染み深いとは思えない「心理学」をかなり使っているので、
それに対する補足をしないと話が通じないところが多々でてきてしまうと思ったからです。

いや、熱心な東方厨の方ならこいしちゃんから心理学の勉強に走る人もいるかもしれませんがね。

・3頁
「1ページ目(3頁)の白石ちゃん」という呼び名を作るべく最初の頁はいつも本気です。
・4頁
2コマ目・・・ググっただけですけど多分あってますよね。中国語は習ったことありません。
・6頁
2,3コマ目・・・触られることによる反応。それを見逃さないレミリア。
4コマ目・・・才能です。咲夜さんの。無意識からの能力かもしれません。
・8頁
1コマ目・・・PTSD。PostTraumaticStressDisorder。心的外傷後ストレス障害。記述通りです。
これらは正式名称であって実際に皆が言う「トラウマ」で大体合ってます。
心に残った傷が後遺症として残ってるんですね。まぁこれについては説明しなくとも見当はつくと思います。
3コマ目・・・実際に設定する年代ではまだ心理学は存在していません。
心理学自体は学問という分野ではとても若いです。哲学なら昔からありましたけど。
悪い異常に限らず精神は体に非常に影響を及ぼします。プラシーボ効果なんてものも。
4コマ目・・・人間って使えないわね。
・9頁
1コマ目・・・実際ヒステリー等による身体異常はそのスイッチとなることが解消されると途端に治ります。
それらはトラウマというよりは思いこみによるものが大きくあるので、聖書等にある「奇跡」は、
信仰による「神の使いが治してくれた」という思い込みで「病気」が治ったのだという可能性はおおいにあったりするんですね。
科学信仰なんて無い時代ですから。
・11頁
悪魔城ドラキュラは面白いです。
・13頁
過去その1。過去パートは伏線の隠し場所。
ステンドグラスに描かれた天使が像としてこの時の咲夜の心に残る。
・14頁
5コマ目・・・名前は一生に関わるもの。
・15頁
1コマ目・・・伝わる人に伝われば良い。
7コマ目・・・これは次のお話への伏線。のつもり。帽子を被っていることも。
・16頁
4コマ目・・・→25頁
・17頁
2コマ目・・・アミバ様。
・18頁
5コマ目・・・「あと少しだから」→「・・・(?)」
・19頁
フランパート。フランは紅魔館の地下に幽閉されている。自らを抑えるためのものである。
3コマ目・・・「破壊の才能」を持っているのはフラン。
5,6コマ目・・・壊していいものと壊してはいけないもの。次の頁へ。
・20頁
1コマ目・・・鍵。的確に見抜く破壊の才。
・21頁
15頁7コマ目と同じ、「楽しみ」。 ・22頁
過去その2。過去パートは伏線の略。
ポイントは小剣を持っているのは女性の方ということ。
女性は咲夜を護るために自らの命を差し出したのだが、
その真意が幼い咲夜には伝わらなかった。
記憶を失っていたが、美鈴の優しさ、温もりに触れることで思いだす。
そして哀しみを思い出し、心を閉ざす。

・24頁
6コマ目・・・心を閉ざしたため完璧に止まってしまったのは能力のせい。 ・25頁
1コマ目・・・「最後は”どうやって?”」「ハムレットのせりふを借りれば」「”そこが問題だ”」
元ネタではこうなっているのですが、レミリアさんにとっては簡単でした。
使いたいだけだったのですが、元ネタは銀行強盗の完全犯罪映画。インサイド・マン。
自分の好きな映画で、何回も見ないとトリックが理解しきれません。
自分はこういった何度も読む必要のある漫画や何度も見る必要のある映画が好きなんですね。
何回も読むたびに新しい発見があるのは素晴らしいことです。
自分が表現するのは難しいです。
とりあえず是非レンタルでもどうぞ。自分はDVDを買いました。
・26頁
5コマ目・・・血液を少々共有(レミリアto美鈴)することで共に精神世界に入りこむ・・・という演出を考えてみました。
6コマ目はおそらく読者のツッコミの代弁。
・27頁
手抜きじゃありません。が、上手く表現できなかったのを悔みます。
・28頁
精神世界、まさに心理学の解明しようとしている部分ですね。
こんな簡単に分かれば良いんですけどね。
・29頁
ここから白くなります。黒い空間に神々しいこの人が現れたからです。
・30頁
4コマ目・・・「見て分かり」ました。フランちゃんは良い子でしたね。
でもそれをそのまま美鈴さんに伝えてもイマイチよく伝わらないと思うんですレミリアさん。
・33頁
ココが一番分からないですね。すこし分かりやすくかいつまんで言いますね。
欲求=イド(エス)
自我=エゴ
超自我=スーパーエゴ
です。フロイトさんの三部構造論です。
人間の行動は簡単に言うと、
性愛や破壊などといった「欲求」を「自我」なる感情が抑えたものが出ています。
そこを更に無意識に近い形で抑えるものが「超自我」です。これは潜在的に自分に植え込まれた常識などです。
詰まる話レミリアさんは、咲夜の精神全てに語りかけているのです。
感情が抑えることが抑圧と言い、28頁で牢屋に対し「抑圧するもの」といったのがそれです。
・・・
この話はあくまでフィクションです。結構手を加えているのでこれが正しい心理学!とは胸を張って言うことはできません。
・35頁
もし開かんと欲すればまずは―――
・36頁
剣(不安)の破壊。
・37頁
4コマ目・・・小剣は女性が使っていたのと同じもの。
レミリアさん、トラウマというものは他人に手伝ってもらっても、自分で打ち砕かなくては意味が無いことを分かっています。
しっかり勉強していましたからね。
・38頁
盾(不信)の破壊。守護者(心)は生きています。
・39頁
「鍵」の破壊。
美鈴という新たな光を確認した後に、閉ざした心の象徴である鍵を壊します。
トラウマ打破といったところでしょうか。
ちなみに鍵の破壊により心が開かれることで、音が発生します。
その表現のせいでここまで擬音無しの効果音無し。手抜きにしか見えないし多分誰にも伝わっていない。

・40頁
目覚め。
・41頁
終。また一人、家族が増えました。
inserted by FC2 system